株式会社マルハン(本社:京都・東京)の東日本カンパニー(社長:韓 裕:以下マルハン東日本)は、今月より始動した次世代のファン獲得・育成を目指した「ヲトナ基地プロジェクト」の一環として、全国1,000人を対象とした【偏愛】に関する意識調査を実施しました。

本調査は、マルハン東日本が注目する【偏愛】という言葉にフォーカスし、「他人からの評価に関わらず、自分にとって非常に大きな意味や価値を感じる対象(モノ / コト / テーマなど)を持った人たち」を特定のスクリーニング条件* から抽出し、その意識と行動を明らかにしたものです。

本調査からは、⽇本⼈の2割以上が【偏愛】の対象を持っており、【偏愛】を持っている⼈は幸福感や⾃⼰肯定感が⾼い傾向も見られ、【偏愛】を通じて他者とのコミュニケーションや健康や仕事を充実させている、といった【偏愛】の持つポジティブな価値が明らかにされました。

 

本調査からわかった主なトピックは以下の通りです。

【1】        日本人の5人に1人は偏愛人:20.6の人が、何らかの【偏愛】を持っている

【2】       三つ子の魂百まで:小学校までに目覚めた人は【偏愛】エリート

【3】       恋愛より偏愛 !?:「偏愛者」は、自由な時間を目一杯【偏愛】に注ぎ込む

【4】       偏愛者は自分に満足している!:偏愛者は、幸福感や自己肯定感が高い傾向に

【5】       偏愛はコミュニケーションツール:【偏愛】は人との距離をグッと近づけてくれる

【6】       偏愛は人生の燃料:【偏愛】は仕事や健康にも好影響を与える

【7】       偏愛応援社会は未だ発展途上:【偏愛】を後押しし、好きなことを好きと言える世の中へ

 

日本人の5人に1人は偏愛人:20以上が偏愛を持っていた

本調査では、日本人の20.6%が【偏愛】と呼べる対象(モノ/コト/テーマなど)を持っている偏愛者であることがわかりました。年代別では20代が最も多く(34.9%)、年代と共に【偏愛】を持つ人の割合は少なくなります。また、「小学校卒業までに【偏愛】の対象を見つけられた人」は偏愛者全体の18.8%を占めており、この人たちは「中学生以降になってから偏愛を持った人」や「偏愛を持たない人(非偏愛者)」に比べて、「自信を持って【偏愛】と呼べるものがある」と考えている割合が多く、「【偏愛】のための研究・表現・収集・応援・情報発信・共感者獲得といった行動」を取っている比率も高いことがわかりました。より早い段階で【偏愛】の対象を発見できると、成長してからも永くその【偏愛】が続いていく可能性が高まると考えられるでしょう。

「偏愛」が人生を豊かに:自己肯定感を高める「偏愛」の力

偏愛者の3人に2人は「私はいま幸せだ(66.6%)」と感じており、自己肯定感に関連する質問についても、非偏愛者に対して該当率が高いという結果が得られました。特に、他の世代と比較して自己肯定感が低い傾向にあるとされるZ世代(20代)においても、「いまの自分が好きだ(49.0%)」「自分自身に満足している(48.0%)」「自分に対して自信を持っている(45.0%)」「友人が多い(36.0%)」と回答した割合は、Z世代・非偏愛者の2倍以上に達しました。

偏愛はコミュニケーションツール:「偏愛」は人との距離をグッと近づけてくれる

加えて、【偏愛】は、人との距離を縮めてくれるコミュニケーションツールであることも明らかになりました。偏愛者には、「初対面でも打ち解けることができた(75.6%)」「自分のことをより深く知ってもらえた(57.6%)」「親しい友人や仲間が増えた(55.8%)」など、【偏愛】が人間関係を円滑してくれたという経験を持つ人が多く、なかでもZ世代(20代)では、「【偏愛】を通じて、他の人に自分の事をより深く知ってもらえた経験がある(66.0%)」「【偏愛】について熱く語る友人を見て、その友人のことをより好きになった経験がある(58.0%)」という質問で、偏愛者全体平均よりも高い傾向が見られました。

偏愛応援社会は未だ発展途上:「偏愛」を後押しし、好きなことを好きと言える世の中へ

多くの偏愛者は、世の中が以前と比べて【偏愛】が肯定的に受け止めるようになったと感じている(38.8%)一方で、偏愛者のなかには「自分の【偏愛】を熱く説明してしまい、他人に引かれてしまった経験がある(35.8%)」「後ろめたい気持ちを持って【偏愛】に関する活動を行った経験がある(31.4%)」など、自らの【偏愛】に関連してネガティブな感情を伴う経験をしている人も少なくないことも明らかになりました。ネガティブな経験をしている割合はZ世代(20代)で特に高めでした。また、およそ4割の偏愛者が、家族や友人などの周囲の人たちに対して自分の【偏愛】を表明することに抵抗を感じており(39.6%)、その理由は、「理解されないと思うから(41.9%)」「共感されないと思うから(38.4%)」「恥ずかしいから(29.3%)」「誤解されたくないから(22.2%)」など、外部からの反応・評価を気にしていることが伺えます。【偏愛】が広く受け容れられつつあるものの、「好きなことを、堂々と好きと言える世の中の雰囲気づくり」が、まだまだ求められているのかもしれません。

 

マルハン東日本では、「何かに熱中し、毎日を熱狂的に生きる大人たち」を、「ヲタク」と「大人」を掛け合わせた造語である「ヲトナ」と定義し、大好きなコトやモノを持って自分の時間を充実させている「ヲトナ」たちを応援しています。「好きなこと、好きなものを堂々と『好き』と言える社会」をつくるため、今後も「ヲトナ基地プロジェクト」を推進していきます。

マルハン東日本は「ヲトナ基地プロジェクト」を通じて、これらの課題解決とカンパニーの理念である「人とつながりの力で、人生100年時代に生きるヨロコビを創造する。」の実現を目指します。

調査の詳細については、冒頭に添付しているリリース全文(PDFファイル)をご覧ください。