TOP > EVENT > イベント関連 > ヤバい、楽しい…!『脳汁横丁』は、“日常に飽きた大人”にこそ刺さる脳涼祭だった。

ヤバい、楽しい…!『脳汁横丁』は、“日常に飽きた大人”にこそ刺さる脳涼祭だった。

地図の位置を表すアイコン
開催地:ベルサール秋葉原
時計のアイコン
開催日時:2025.7.4[FRI]

「 “脳汁”って、なんだよ?」
そんな一言から始まった、ちょっと変わった週末の冒険。

……いや、冷静に考えてみると、「脳に汁」って相当ヤバい響きですよね。まあ誰も本気で「脳から汁出せ!」なんて言ってるわけじゃないんですけど。

人は楽しいとき、ワクワクするとき、幸福感を得たとき、快楽物質とも呼ばれる”ドーパミン”が脳にぶわーっと流れます。この状態を「脳汁があふれる」と比喩するのです。

そんな幸福な刺激で脳内をいっぱいに満たす体験型フードフェス—— これが、今回秋葉原で開催された『脳汁横丁』だったのです。

味覚・視覚・聴覚すべてをジャックされ、これまで自分でも気づかなかった感情が踊り出す…!そんな“夏の脳涼祭”が、秋葉原のど真ん中で開催されました。

今回私は、友人とともに現地へ足を運び、脳汁ドバドバ体験をフルで味わってきましたので、その一部始終をリポートさせていただきます。

「なんだこれ…?!」が連発する没入体験ばかり!

ぜひ最後までお付き合いください。

秋葉原の空気が、おかしい。

金曜日の夕方、日中の暑さがまだ残る時間帯。

会場のあるベルサール秋葉原に向かって歩きながら、すでに感じました。

「なんか、遠くから見ても様子がおかしいぞ……?」

大通りを挟んだ向かい側、目に飛び込んできたのは「メンチニキのメンチ学園」のキッチンカー。看板にはメンチニキさんの顔がドーンと描かれていて、まるでこちらを睨んでいるかのような迫力です。

道の向こうから漂ってくるなんとも香ばしい匂い……。そんな誘惑に抗えるはずもなく、気づけば自然と足が早まっていました。

そのとき、午後4時。中途半端な時間にもかかわらず、会場には大勢の人が。明らかにただの屋台イベントではありません。現場の空気は、すでに“日常の秋葉原”とは別世界でした。

食べるだけじゃ終わらない、最狂フード体験!

まず紹介しておきたいのが『脳汁横丁』屋内外エリアに点在する屋台グルメたち。これ、あなどれません。

今回の屋台は、“最狂クリエイター”たちとのコラボレーションから生まれた「フード」という名の「体験装置」。

会場には全部で9つの屋台がそろい、それぞれのメニューが完全に“世界観ごと設計されている”状態。見た目のインパクト、味のクセ強さ、注文時のやり取り、盛り付けの派手さ、掛け声のテンション……。食べ進めるごとに脳のどこかが刺激される、そんな仕掛けが盛り込まれています。

とにかく、どの屋台で何を頼んでも「え?これ、そういうノリなの?」みたいな驚きがある。そして食べたらちゃんとおいしい。映えるし、笑えるし、ちょっとクセにもなる。

まさに五感をトバす系のエンタメグルメが盛りだくさん!ここで、屋外に設置された屋台の中で、実際に私が食べて体験した3つについて紹介します。

メンチニキのメンチ学園

最初に立ち寄ったのは、インパクト大のキッチンカー「メンチニキのメンチ学園」。「似てる人がいるな〜」と眺めていたら、なんとメンチニキさんご本人でした。

「メンチカツ切る?いや、メンチ切りながら切るんだよ、バカヤロウ。チーズメンチは『一発で、伸びてんじゃねぇ!』ってかますのが作法だ。“メンチ学園”、覚えて帰りな!」

熱量がすごすぎる‥‥‥。ファンサもやばい。

現地で驚いたのが、撮影用に用意された“メンチニキ変身セット”。なんとサングラスに学ランまで完備されており、一瞬にして「メンチ学園の一員」になれてしまうような感覚。

若い女性たちを中心に、撮影ブースには長蛇の列ができていました。みんな思い思いのポーズで、しっかり“メンチ切って”いたのが印象的です。

もちろん、パフォーマンスだけでなく味も本気。肉汁がブシャー!

冷たいビールとの相性も抜群で、入場したばかりとは思えないほど、早くも脳汁ドバドバのクライマックス感でした。

草生える麻婆飯店

続いては、絶品麻婆で名を馳せる5歳さん監修の「草生える麻婆飯店」での「パクチードバドバマーボードウフ」。

店員さんの「ドバドバ入りまーす!」の掛け声とともに、容赦なく注がれるパクチー。こちらが「ストップ!」って言うまでどんどん盛られていく、まさにパクチー地獄(いや、天国)。

パンチある痺れの中に、爽やかな清涼感。これが想像以上にクセになるんです!

正直、私はパクチーがそんなに得意ではなくて。でもこの空間の異常なテンションと、5歳さん監修による美味しさ、さらに脳汁による興奮状態のおかげもあり、美味しく完食してしまいました。

脳汁の効能、恐るべし。

意味が分かるとゾッとするカレー屋

そろそろ屋内に入ろうとしたそのとき、遠くから聞こえてきたのは「カレーは辛(かれぇ)!」という店員さんの声。

目を向けた先には「意味が分かるとゾッとするカレー屋」。確かにこのダジャレは寒い。

メニューを見て、「青いラッシー」を注文してみました。

怪談家ぁみさんのプロデュースによるホラー食体験。

店員さんから渡された謎の二次元コード付きカード……読み込んでみると、ラッシーにまつわる怪談朗読がスタートします。ラッシーを飲みながら朗読に耳を傾けていると、なんだか背筋がスッと涼しくなっていきました。

ただの“映えドリンク”ではなく、五感と想像力をかき立てるような仕掛け。ゾッとする怪談と、青いラッシーの組み合わせで、ひと味違う“納涼体験”を味わえました。

空間ごと“脳が洗われる”エンタメワールドへ

屋外屋台でのド派手なフード体験を満喫したあとは、いよいよ屋内エリアへ!

入り口を抜けた瞬間、目に飛び込んできたのは、無数のカラフルな提灯に、天井からぶら下がる巨大な“脳”のオブジェ…。

「え、なにこの空間……?」まるで、一瞬で現実の解像度がズレていく感覚。その場に立っただけで、五感がふわっと浮かび上がるような没入感がありました。

これがまた絶妙にシュールでサイバー。近未来的だけど、どこか昭和レトロ。和風なのにサイケ。すべてのテイストがごちゃ混ぜになっていて、なのにすごくしっくりくる。

すべてが「普通のイベント」とは一線を画していて、まさに“常識がハジけて感情が踊る”よう。ちょっとずつ、でも確実に理屈を忘れていく自分がいました。

映えスポットとして忘れてはいけないのが、会場中央に設置された“脳汁やぐら”。

まるで夏祭りの中心にそびえるかのように建つやぐらには、提灯がぐるりと取り囲み、フォトスポットとして多くの人が集まっていました。

脳汁スタンドで合法ドーパミン、給油完了

実は私、人生でまだ一度もガソリンを給油したことがなくて…。ずっとやってみたかったんですよね!

カウンターで「ハイオクください」とオーダーすると、店員さんが元気よく「ハイオク満タンでお願いします!」と返してくれる。給油はもちろんセルフ、これが楽しい。

バチバチ炭酸の“激アツバチバチサイダー”は、口に入れた瞬間に目が覚めるような刺激でした。

まさに「脳汁、満タンです!」

そして、ここもただのドリンク売り場で終わらず、面白い体験型のスタンドでした。

体験できたのが、パチンコチャレンジ。3つの玉を上から入れて、中央の受け皿に入れば景品ゲットというシンプルなゲームです。

なんと私、3回中2回成功!脳汁スタンドシールをゲット。

パチンコ未経験の私を横目に、同行した友人が「パチンコの才能あるんじゃない?」って。脳汁どころか運気まで覚醒した瞬間でした。

“なぞのからあげ”から始まる“脳汁謎解き”体験

脳汁横丁のフード×体験コンテンツの中でも、特に印象的だったのが、屋内エリアの屋台「なぞのからあげ」。ホイップクリームとチョコソースがかかった、もはやスイーツと言っても過言ではない、そんなビジュアルの一品です。

いざ一口食べてみると、意外にも絶妙な甘じょっぱさで、“味覚のバグ”が脳をかき回してくる。

これだけでも十分インパクトは大きいのですが、本番はここからでした。

からあげと一緒に手渡されたのは、謎のチラシ。

よく見ると、そこにはシンプルな導入文といくつかの手がかりが。

どうやらこれは、体験型謎解きゲームの入り口だったようです。

最初は「まあ、軽くやってみるか」くらいの気持ちで挑んでみたものの、思いのほか本格的で…!頭の中だけでは追いつかず、急遽ペンを取り出して書き込みスタート。二人で苦戦していると、スタッフさんが声をかけてくれて…。で、その掛け合いもまた面白い。

「やっと解けた!」と思いきや、そこから先も「次は〇〇コーナーで△△をして」と、まるでRPGのようにストーリーが連鎖していく仕組み。

ひとつの“からあげ”から、まさか会場全体を使った謎解きアドベンチャーに突入することになるとは思ってもいませんでした。

「食べて→考えて→移動して→また食べる」という、これまでにないリズムのエンタメ体験。

そして最終的に、すべての謎を解き終えて脳汁シールをゲット!

どれもとんでもなくかわいい…。思わず「全種コンプしたい!」と本気で思ってしまうほどのクオリティでした。

イベントも終盤、脳汁を出し切る覚悟で挑んだラストスパート

18時からのビンゴ大会、そして19時からの脳汁音頭。どちらもイベント終盤の目玉コンテンツです。

もはや「疲れた…」なんて言っていられません。私はこの日、「脳汁を出し切って帰る」と最初から決めていたので、後半戦はむしろここからが本番です。

脳汁BINGO

ビンゴ大会といえば、番号が読み上げられて、そして次の番号を待つ…。そんな一般的なイメージを大きく覆されたのが「脳汁BINGO」でした。

ここでもやっぱり“普通”では終わらないのが『脳汁横丁』…!

専用アプリを使ってビンゴに参加。スマホ片手にビンゴを楽しむというだけでも新鮮なのに、さらに「リアクション機能」まで搭載されていて、番号が揃いそうになるとスタンプを送ったり、コメントで他の参加者とリアルタイムに盛り上がったりできるんです!

これが地味にアツい。数字以上に、感情の動きがビンゴをさらに熱くさせてくれる。もう誰が当たったかなんて関係ない、会場全体が祝福ムードでいっぱいに。

結果として、私はビンゴならず。けれど、不思議と悔しさはありませんでした。

豪華な賞品(グッズや限定アイテム)が並ぶ中で、ビンゴに当たる・当たらないではなく、そこに至るまでの一喜一憂そのものが、すでに極上のエンタメだと感じました。

終盤には、脳内ドーパミンが出すぎてちょっとフワフワしていたほど。

「これ以上脳汁が出たら倒れるかも…」なんて本気で思いながら、ビンゴの熱狂を後にしました。

みんなで踊ろう!脳汁音頭

「脳汁♪脳汁♪いい気持ち~」

脳汁音頭の曲が今でも耳に残っています。シンプルなのに中毒性抜群のメロディーと、ちょっとシュールでクセになる振り付け。気づけば体が勝手にリズムを刻んでいました。

キャラクターのにゃんまるが振付を完コピで披露し、ちぃたん☆は全力で自由なアレンジをぶちかます自由すぎる空間!私はただ見ているだけでニヤニヤしてしまいました。

観客側も、一緒に踊る人、動画を撮る人、ただ眺めて楽しむ人など、それぞれが“自分のペース”で自由に参加していて、そのゆるやかなスタイルがとても心地よくて。

最初は少し恥ずかしかった私も、最終的にはなんとなく踊ってしまっていました。

そして最後は、雪見団子で静かにクールダウン。

“なぞのからあげ”から始まった謎解きアドベンチャーで脳を絞り、脳汁音頭で全身を躍らせたあとの雪見団子の甘さは、もはや慈悲。五臓六腑どころか、魂にまで染みわたってきました。

思い返せば、今回どれもインパクト絶大なフードばかりでしたが、このシンプルな雪見団子がいちばん美味しく感じられたのは、もしかしたらすべてを出し切った後だったからかもしれません。

脳汁、それは“新体験”として浴びるドーパミンだった

最初から最後まで、目に入るもの、耳に聞こえる音、鼻で感じる匂い、口にする味、肌で感じる熱気…。すべてが“脳”に向かって飛んでくるようなイベントでした。

「脳汁」という言葉が持つ、軽さとヤバさと愉快さ。それらはすべて、脳を喜ばせるエンタメの核心なのかもしれません。

私は今回、イベント初日夕方からの参加でしたが、正直言って「これは3日間全部来てもよかったな」と思うほどのボリュームと中毒性がありました。

屋台はもちろん、体験コンテンツも盛りだくさんで、食べそびれたメニュー、やり逃した体験がいくつもあって心残り。「次はアレを食べたい!」と、リピート欲までかき立てられるイベントでした。

近年トレンドとして注目されている“新体験”というキーワード。『脳汁横丁』は、まさに新体験のオンパレード。誰かに語りたくなる、共有したくなる、SNSで広めたくなる…。そんな「他では味わえない体験価値がある空間」です。

次はどんな脳汁ドバドバの仕掛けが出てくるのか…!?

新感覚体験が今から待ち遠しい!

\ よかったらこの記事をシェアしよう! /