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プロ直伝!クラフトビール初心者が「うまい!」と悶える7つの簡単ワザ

トイアンナ
偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「プロ直伝!クラフトビール初心者が「うまい!」と悶える7つの簡単ワザ」。トイアンナさんが書かれたこの記事では、キリンビールのグランドアンバサダー、中水和弘さんにクラフトビールについてインタビュー。クラフトビールへの偏愛を語っていただきました!

こんにちは、ビールヲタクのトイアンナです。

私はビールを1日で5L飲んだこともあるほどの、ビール好き!今回は「クラフトビール」の分野でヒットを飛ばすキリンビールの中水さんに取材し、「クラフトビールをおいしく飲むコツ」を伝授してもらいました!

中水 和弘(なかみず・かずひろ)さん広島県出身。キリンビール株式会社 クラフトビール事業部 企画担当・ブランドアンバサダー。ビールの面白さと、多様なビールと料理の組み合わせを楽しむペアリングを広めるため、一般のお客様向けのセミナーや飲食店向けのセミナー講師も歴任する。

1. クラフトビールを「エール」と「ラガー」で分ける

-クラフトビール初心者は、好きなビールをどうやって知ればいいのでしょう?

中水さん:まず大きく「エール」と「ラガー」で分けて考えてみるのはいかがでしょうか。
エールは果実のような香りとしっかりした苦味、酸味があるビールです。それに対して、ラガーはスッキリ爽快で、喉ごし重視の方におすすめ。いわゆる「一般的に飲まれているビール」はラガーが多いですね。

お店でビールを飲む場合、メニューにはたいてい「ラガー」「エール」と書かれていますし、コンビニなどで購入する場合も缶に記載されていることが多いので、見分けがつくと思います。

2. アルコール度数でライト or ヘビーを選ぶ

中水さん:先ほどの区分けだけだと「じゃあ、軽いのが好きだからラガー」と選んでしまう方がいるのですが、実は軽さ・重さにはビールの種類より、アルコール度数が重要です。一般的に売られているビールは、アルコール度数が5%のビールが多いです。それなのに、「ラガーだから軽いでしょう」と、アルコール度数8%のビールを飲むと、重たく感じるのです。


-逆に、コクがあっても余韻が軽いビールが飲みたいなら「エールでアルコール度数が低いもの」を選んでみるのもありですね。

中水さん:そうですね。あとは、日によるかな。たとえば、暑い日はアルコール度数が低くて、ライトなお酒をキュッと飲んでいただき、週末のおうち時間にはヘビーでじっくり……という使い分けもいいですね。

3. 「いつものビール」を原点に置くことで味わいの軸を持つ

-初めて飲んだお酒って「おいしい、でも、なんと説明していいかわからない」という感想を抱きがちです。それだと味を覚えづらいので、いい方法はないでしょうか。


中水さん:クラフトビールにチャレンジするなら「いつものビール(例えば、キリン 一番搾り)」と飲み比べるのがオススメです。普段飲んでいるビールと苦味・コク・香りの違いを意識しながら交互に飲むと、自分の“ツボ”がはっきりします。

「あ、私って苦味強めなのが好きなんだ!」といった発見があると、次の一本を選ぶときの軸ができます。

実は、ソムリエも同じようにワインをテイスティングしているんですよ。たとえば、私はピノ・ノワールというワインが好きなので、テイスティングするときは「基準」としてピノ・ノワールを飲み、それと比較するかたちで他のワインを飲んでいます。

4. グラスで香りと味わいを引き出す

中水さん:実は、ビールでは「グラスの形にこだわる」楽しさがあります。たとえば「キリン 一番搾り」の適温って、冷蔵庫の温度なんですね。だから、「一番搾り」を楽しく飲みたいなら、グラスを缶と一緒に冷蔵庫で冷やしておいて、一緒に取り出して飲むとおいしく飲めます。

中水さん:黒ビールや、アイルランドで生まれた「強い」という意味のスタウトビールを飲みたいなら、13~15℃が適温です。このタイプのビールは、甘味とロースト香りが魅力なんですが、これが花開くのが13℃くらいなんですよ。

-そういえば、冷えた状態で黒ビールを飲んで「味が苦手」という方がいらっしゃいますよね。

中水さん:そう、黒ビールをキンキンに冷やした状態で飲むと、香りや苦味より酸味が感じやすくなり、せっかくの味のバランスが崩れてしまい『まずい…』と思ってしまう人が出てしまうのです。冬に屋内で暖まりながら、や適温に戻した黒ビールやスタウトビールをゆったりチョコレートに合わせて飲む……といった体験をしていただくと「黒ビールっておいしい!」とおっしゃられることが多いですね。グラスは常温のままでもいいですし、私はお湯にくぐらせることもあります。

中水さん:逆に、IPA(インディア・ペールエール)のように「香り重視」のビールは、通常のビールより高い10~12℃で召し上がるのがおすすめです。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、味わいがグッと変わりますのでぜひ試してみてください。

-急いで冷やしたいとき、よくグラスを冷凍庫に入れていたのですが、それはアリですか?

中水さん:ご家庭用の冷蔵庫だと、霜がついてしまって、グラスに薄い傷のように残ってしまうことがあります。そうなると、霜が泡立ちを邪魔してしまうんですね。急いで冷やしたいなら、氷水にグラスを漬けるといいですよ。

5. 「豊潤 496 」にはみたらし団子!? 最適なフードを合わせて、おいしさマシマシ

-クラフトビールは癖が強いイメージがあるので、食べ物とのペアリングに気を遣いますね。どんな食べ物と合わせるといいですか?

中水さん:クラフトビールにも、相性がいい料理はたくさんあって、これが楽しいんですよ。IPAなら唐揚げやスパイシー料理が苦味を「うまっ」と感じさせてくれますし、スタウトにはチョコレートやビーフシチューのような濃厚な味が合います。

直営店で飲める「SPRING VALLEY BREWERY 豊潤ラガー496」缶でも販売中。

中水さん:思わぬ組み合わせもあって……。たとえば、当社のフラッグシップ・ビールである「SPRING VALLEY BREWERY 豊潤ラガー496」には、みたらし団子が合います。

-ビールに、みたらし団子ですか!?

そうそう。ほかにも、ブリの照り焼きも合いますよ。そういう風に「どんなフードを合わせようかな」と考えるのも、ビールの楽しみの一つですね。

6. 飲む順序でフレーバーを引き立てる

中水さん:また、ビールは種類を変えながら何杯も飲めるのがいいですよね。ここでは、気分をアゲたいときと、落ち着けたいときに合う「飲み進め方」をお見せします。

ーアゲたいときはライトなシルクエールから、落ち着きたいときは豊潤ラガー496からなんですね。

中水さん:そうなんです。最初に黒ビールを飲むと、その後に飲むビールの繊細な味わいがわかりづらくなってしまうので。もちろん、これが絶対ルールというわけではないので、気温や気分で選んでいただければうれしいです。

7. 家の調味料を足すだけで完成! ビアカクテルでもっと楽しいクラフトビールの世界

中水さん:クラフトビールは、白ビールと黒ビールを1:1で入れる「ハーフ&ハーフ」には味がぶつかるので不向きなのですが、ビアカクテルにするのはおすすめですよ。

ービアカクテルって、作るのが難しいイメージがあります。

SPRING VALLEY BREWERYの直営店や提携店で飲める「JAZZBERRY」

中水さん:たとえば、家の調味料をひとつ入れるだけでもビアカクテルと呼べるんです。たとえば、当社のJAZZBERRYに、パクチーを入れると意外とおいしかったり、コショウが甘味にアクセントを加えて、ピリッと効いたりします。そういう楽しみを、ご自宅でもやってもらえたらなと。

ーコショウやパクチーなら、手に入りやすいですね。

中水さん:クラフトビールは、創り手の情熱が詰まった個性あふれる味が特徴のビールです。今回ご紹介した7つのコツを武器に、ぜひお気に入りのスタイルを探してみてください。

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