今井:まず見た目が背が大きいので、はじめは怖い人だと思っていました(笑)。けれど、実際にちゃんとお話をしてみると、まったく正反対。はじめからこちらが話しやすいように場の空気づくりをしてくださって。きちんとこちらの目を見て話を聞いてくれる人、という印象が強く残っています。
横山:直接会う前から「熱い男」だと聞いていました。が、実際に会ってみてからも、噂通りの「熱い男」でした(笑)。
今井:私は、店長は「筆」で、マネージャーは「パレット」だと考えています。店舗という画用紙にどんな絵を描くのか。その時に、様々な色・個性を持った絵の具がスタッフのみんな。その人たちをすべて乗せるパレットがマネージャー。そのパレットから理想の絵を描くために筆をとるのが店長です。
横山:なるほどなぁ!いやぁ…すごい(笑)。その通りだ。今井マネージャーのいいところは、こうやって物事を達成するためのストーリーを周りの人間に伝えるのが非常にうまいところ。そこに多くの人が共感をして、人が付いていくんだよね。1言えば10理解して行動してくれる男。だから筆とパレットの関係としては、とてもやりやすい。
横山:リーダーとして大事なことは、部下たちのモチベーションを上げること。それさえできていればOKといえるくらい大事です。そのためには、小さなことに気づいてあげること。アルバイトの子の髪型が変わっていたら、「あれ、髪切ったの?」と一言声をかけるだけでもちがう。普段からメンバーのことを観察していれば、ちょっとした悩みなどの「変化」に気づけるので。
今井:横山店長は、ものすごく細かいところまでスタッフのことを気遣ってくれます。そして、どんどん意見を拾ってくださって、店舗の目指すビジョンに沿っていれば「GO」サインを出してくださる。
横山:店長と言えども、決してひとりで結果は出せません。だから、トップダウンではなく、一人ひとりが主体的になれるような環境をつくりだすことを大事にしています。
今井:横山店長は、自分の店舗だけではなく、私たちが見えないところまで本当に目を配らせて考えているところがすごい。マネージャーである自分には、そんな視野の広さがまだまだ足りていないと感じています。
横山:短期的な結果は、トップダウンで出る。けれど、本当の意味での「成功」は、その人たちがいなくなっても結果が出続けるような「文化・風土」ができること。結果が出る店舗は「働く人がいきいき」としているんだよね。それは、挨拶がしっかりできるとか、使ったものはちゃんと元の場所に戻すとか、人として当たり前のことができる環境なんだけど。
今井:横山店長から教えてもらって今でも大事にしている、「熱意×スキル×考え方」という数式があります。どんなに熱意とスキルがあっても、考え方がマイナス思考だとすべてがムダになってしまうという意味でした。失敗してくじけそうになった時に、この言葉を思い出して、ポジティブに頑張ろうと思えました。
横山:そんなこと言ったっけ(笑)?でも、実はそれ、自分がマネージャーの時に、当時の店長から言われた言葉なんだよね。マネージャーとしてなかなか結果が出ないときに、自分のことだけを考えてしまっていて、人への優しさみたいなものを失っていた。そんな時に、「いくらスキルと情熱があっても、考え方が間違った方向に進むと結果は出ない」と。
横山:自分の店舗で働いているスタッフたちが、「横山店長のもとで働けてよかった」と思ってくれるようなお店をつくること。先日、自店アルバイトのスタッフが、マルハンの正社員になりたいと志望し、その目標を実現してくれました。この会社に人生を賭けると自らが決断してチャレンジしてくれて、同志が増えた。こんなうれしいことはないです。
今井:自分は今のポジションで結果を出して、1つ上のレベルに成長して店長になること。そして、その時には店長から1つ昇格した「横山エリア長」と一緒に仕事ができたらいいなと思っています!
横山:またそうやって、調子のいいこと言うなぁ(笑)。今井マネージャーには、仕事ももちろん全力でやりながら、ちゃんとプライベートのほうも充実してほしいなぁ…
今井:はい(笑)!がんばります!